
真下朋之博士(昭和63年・高40回卒)が後輩生徒とオンライン座談会
~情熱を持ち目標を見つけて~
西舞鶴高校で1月28日、米国在住の研究者で卒業生の真下朋之博士(昭和63年・高40回卒)と生徒とのオンライン座談会が開かれた。真下博士は海外研究に至る半生を紹介され、後輩に「情熱を持って取り組めるものを見つけて」とアドバイスをされた。
真下博士は舞鶴市出身で、テキサス州立テキサスA&M大学の研究員を務めておられる。専門は分子腫瘍、脳科学。西舞鶴高校作成の冠島の動画を博士がインターネットで視聴されたことをきっかけに、生徒の進路選択に役立てる座談会が企画された。
教室では米国から真下博士が、研究者になった経緯を説明。高校時代は「受験勉強が嫌いで成績不振だった」と振り返り、高校でパンフレットを見つけた南イリノイ大学新潟校に入学。英語力を磨いて米国の本校に進学された。
微生物学を専攻された大学生活では大量の宿題が出され、好成績維持が求められた。「好きなことだったから最後まで突っ走れた」と振り返られる。米国での研究について「日本と比べて研究予算、人脈と最新情報の質と量、共同実験施設の充実度が違う」と説明された。
真下博士は「明確な目標を設定し、いろいろな人に会って、文化や価値観の違いを知ってほしい」と語り掛けられた。
座談会に参加したのは、理数探究科と自然科学部の生徒15人。生徒たちは、「目標の捉え方」や「出会いで知り得ること」などについての経験を踏まえたお話に感銘を受けた様子で、熱心に聞き入り、その後しっかりと意見を述べ、交流を深めた。
* 州立テキサスA&M大学(Texas A&M University)
農業および機械技術に関する分野、海洋分野、宇宙関連分野の全ての指定を受ける全米でも数少ない大学で、調査・研究での実績は高く評価されている。高水準の学術研究と教育システムを維持するために設立された米トップクラスの研究型大学の組織である。特に、地学・石油工学、化学、農・生命工学、機械工学、産業工学、獣医学、畜産学に関する研究においての評価は非常に高い。